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20年はあっという間

  • N. Hiro
  • 56 分前
  • 読了時間: 4分

これは,誰が読んでいるか見ているかもわからないけれども,修論・卒論の締め切りが迫り、余裕がなくなっている皆へ,少しだけ手を止めて読んでみてほしい先生の独り言である.


年末年始,実家に帰省した際に高校のクラスの同窓会があり参加してきた.実は25歳の時に一度開催されて以来,実に20年ぶりのクラス同窓会で,友人から誘いがあってから,少しの間,参加するか迷ったのである.というのも,45歳のおっさんの目から見て,18歳の私は割と屈折した高校生活を送っていたような気がするのである.クラスのみんなとはすこし距離をおいて,普段は大人しくしていて本音を言わず,あえて,輪に入っていくようなタイプでもなかった(要は面倒くさいやつである).多分クラスのみんなから見れば,大人しくて何考えてるか分かりにくく,得体のしれないやつだったと思う.そんな,18歳のどうでもいいような自我がすこし思い出されて,躊躇した.


考えてみれば,中年に差し掛かってから新しい友達,友人を作るというのは結構億劫な作業である.職場ではそこそこ中堅扱いされているし,子供がいれば,そこそこ大きくなってきていて,相手してくれない.子供の学校での役割などもコロナでかなり煩わしい人間関係が少なくなった.その分,人間関係がすこし希薄なおかげで気楽な面もあるが寂しい面もある.職業柄,20前後の学生と関わるわけだが,彼らとて時間が来れば卒業してしまう.数年かけて築いた人間関係も卒業とともに疎遠になる.そんななか,20年ぶりにあって何を話せばよいのか?考えるだけでも少し億劫である.


はぁ,出席を欠席に変えようか?


でも,もう人数がへるとそれはそれで幹事さん大変よね.もうごちゃごちゃ考えてもしゃあないと.さて,そんなこんなで億劫な(失礼)同窓会当日になったわけで,いろいろ思案しながら同窓会にいったわけです.


が,結果的に本当に20年ぶりなのか?という感じであった.尿酸値の話,子育てのはなし,母校の状況,前回の同窓会のその後の話,夫がコメ3合をたくのを渋る話,闇夜でみかんを取る話,お盆は大忙しで大変という話,金のネックレスが欲しい話,今の仕事内容などなど,話題は年相応になったのだけれども,そこまで気兼ねなく話し合える同世代というのは割と貴重だなと思った.痛風になるから水をたくさん飲めとか,このタイミングで金を買うのはやめとけとか,そろそろ子どもが一人でねるようになるから寂しいとか,子供が受験なのに真剣みがないとか,それってこの地区独特の方言だったん?などと言ってくれる身近な存在は家族と妻以外ではなかなかいない.


一番印象的だったのは,誰かが聞いた


「なんで,突然,同窓会したいってなったの?」


という問いに対する答えが,私には衝撃的で


「いや,今やりたいことやっとかんと後悔するって思ってな.そのうち同窓会しようと思っても欠け始めるでな!会えるうちにあっとかんと!あっという間や」


ということだった.

そう,人生の45歳はもう半分すぎてるでというメッセージである.もし次同じく20年たつと,65歳である.死なないまでも,体のどこかはおかしくなってるかもしれないのである.行っておいてよかったと思った.今回は参加人数は少なかったけれども,次はもっと集まれるといいね,は本当に実感した.その次の日,参加できなかった古い友人に電話をしたところ20年前から携帯電話の番号は変わっていなかった.会社でいろいろ嫌なことがあったらしく,もし,事前に誘いが届いていても行けなかっただろうと言っていた.昔の印象と違い元気がなかった.いや,そうじゃないんだよ,そういうのを言ってもいい同窓会だったと思うよ.と.次は一緒に出ようよ.と.


翻って,大学生活を見直すと若いっていうのはいい.いま本当に若いから,多分彼らにとって見れば,20年後は遠い未来かもしれないけれども,翻って見るとあっという間だったと思う.修士論文は苦しい.卒論も生みの苦しみの過程ではある.

しかし,この数週間は過ぎてしまえばあっという間だ.振り返った時に思い出すのは,割とどうやって息抜きしていたかとか,指導教員のちょっとした節々に刺さる一言だったりするので,発言には一層気を付けなければならない.と肝に銘じつつも,とにかく,自分なりに頑張った思い出にしてほしいなと思う.結局,こういったプロセスは結果がどうこうというより,手を抜かなかったという思い出か,手を抜いた思い出でしかない.他人に評価より,自分の思い出に嘘をつかないように頑張ってほしいなと思う.


20年後は笑って話せる思い出なら,充分だ.

 
 
 

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